余命2年の宣告を受け、家族を守るために向き合った「お金」の現実
2022年4月24日。PET検査を受けたその翌週、私は「前立腺がんステージ4・グレード5・余命2年」という宣告を受けました。
リンパ・骨・肺への転移が確認され、前立腺の75%ががんに侵されているという厳しい現実を突きつけられました。
当時、私はまだ普通に会社勤めをしており、住宅ローンも残っていました。
子どもは2人とも学生で、これから大学進学を控えている時期。
妻も働いていますが、彼女一人の収入で家族4人を支え、さらに住宅ローンを払い続けるのは到底不可能です。
宣告を受けた直後、私の頭に浮かんだのは「お金」のことでした。
- 仕事は続けられるのか
- 家族の生活はどうなるのか
- 子どもたちの将来は守れるのか
- 私が死んだ方が、生命保険で家族が助かるのではないか
そんな極端な考えがよぎるほど、追い詰められていました。
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会社に相談し、思い出した「3つの保険」
私は会社で課長職にあり、2023年1月頃から部長には血尿や体調不良のことを相談していました。
「もしかしたら、がんかもしれない」と話していたほどです。
その中で部長が調べてくれ、2007年以前に入社した社員全員に以下の保険が付いていることを教えてくれました。
入社して30年近く経っていたため、私はすっかり忘れていたのです。
- 生命保険
- 医療保険
- 収入保障保険
医療保険は日常的に使っていたので知っていましたが、
「収入保障保険」がここまで重要な役割を果たすとは思ってもいませんでした。
この3つの保険が、今の私と家族の生活を支えてくれています。
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【生命保険】
末期がんの場合、生命保険には2つの選択肢があります。
- 死後に家族が全額を受け取る
- 生存中に半額を受け取り、治療費や生活費に使う
私は 生存中に半額を受け取る 選択をしました。
そのお金と貯金の一部を合わせ、住宅ローンを完済しました。
最初、妻は「治療費に使うために取っておこう」と言いました。
しかし私は、家族に残せるものは「家」しかないと思い、返済を決断しました。
去る人間より、未来のある家族を優先したかったのです。
生命保険 → 住宅ローンの完済
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【医療保険】
医療保険は、がん治療にも適用されます。
ただし、治療ごとに年間の限度額があり、保険が適用されない治療もあります。
私の治療でも、保険対象外の薬や治療がいくつかあり、その分は自腹でしたが、ほとんどのガンの治療を医療保険が払ってくれています。
医療保険 → 治療費の補填
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【収入保障保険】
末期がんなどで長期休職が必要な場合、会社に在籍している限り、
毎月の給与の75%を保険会社が支払ってくれる という魔法の制度です。
給料全額ではないにせよ、この保険のおかげで、2023年から始まった抗がん剤・放射線治療の期間も、生活費の心配をせず治療に専念できています。
ただし条件があります。
- 会社員であること
- 解雇されたら支給は止まる
- 何年まで支給されるかは明確ではない
2026年3月現在、私はまだ会社に在籍していますが、
2025年の再発以降ずっと治療休暇中のため、
いつか解雇される可能性はあると覚悟しています。
収入保障保険 → 家族の生活費
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3つの保険が、私と家族を支えている
がん闘病中の今、そして家族の生活は、
この 生命保険・医療保険・収入保障保険 の3つによって成り立っています。
もしこれらがなければ、私は治療を続けられず、家族も生活できなかったでしょう。
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次回予告
次のブログでは、
私のがんの転移、2023年の抗がん剤・放射線・ホルモン治療
について書いていきます。
2025年にも再び抗がん剤と放射線治療を受けていますので、その話は別の記事でまとめる予定です。
2026年3月現在、余命2年の宣告から3年が過ぎましたが、私はまだ元気に生きています。

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